学習における「中2問題」 中2生は勉強嫌いが6割!

投稿日 : 2017年06月13日, カテゴリー : 役に立つ教育情報

東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト 「子どもの生活と学びに関する親子調査 2016」

 

本調査の主な結果は、以下の通りです。

1.中 2 生と高 1 生は、1 年前よりも学習時間を減らす子どもが 5~6 割いる。 ●学習時間の平均は、小 1 生から中 1 生まで堅調に増加するものの、中 1 生から中 2 生にかけて 8 分 減少する。同様に、中 3 生から高 1 生にかけては 31 分減少する。【図 1】 ●同じ子どもの変化を 1 年間追跡した結果では、中 2 生の約半数、高 1 生の 6 割が前年よりも学習時 間を減らした。中だるみや学習ばなれが起きやすい学年であることがわかる。【図 2】

2.勉強が「嫌い」は中 2 生ではじめて半数を超え、約 6 割に。 ●勉強が「嫌い」(「まったく+あまり好きではない」、以下同様)は、小 1~6 生では 2~3 割にとどま る。しかし、小 6 生から中 2 生にかけて 26.0 ポイントも増加し、中 2 生で約 6 割に達する。【図 3】

3.1年の間に「嫌い」だった勉強が「好き」に変わる子どもが約1割いる。 ●同じ子どもの勉強の「好き嫌い」について 1 年間の変化をみると、「好き→嫌い」に変わった比率は 小 6 生→中 1 生(19.2%)や中 1 生→中 2 生(17.4%)に多い。一方、「嫌い→好き」に変わる子どもも、 すべての学年で 1 割程度いる。【図 4】

4.勉強が「好き」になった子どもは、学習時間が増加し、成績も上昇。 ●勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、他の子どもに比べて前年よりも学習時間を増やしている(35 分増加)。 また、成績が上がったのは 26.8%で、他の子どもよりもその比率は高い。【図 5】

5.勉強が「好き」になった子どもは、高い学習意欲をもち、学習方法を工夫している。 ●勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、「新しいことを知るのがうれしい」という内発的な学習動機 をもって勉強している比率が高い(35.2 ポイント差)。【図 6】 ●勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、さまざま学習方法を工夫している比率が高い。【図 7】

 

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