教育の目的は自立した人間を育てること

投稿日 : 2017年04月27日, カテゴリー : 塾長のBLOG

  時間や能力の問題で、子供の教育は学校が担っていますが、本来教育は親が行うべきと考えています。もし親自らが自分の子供の教育をするとしたら、真っ先に考えることは、一人で生きてゆく力を我が子に身につけさせることではないでしょうか。つまり、人を頼りにしたり、人のお世話になったりするような依存的な人ではなく、自立した人に育てることをまず考えるのではないでしょうか。

 自分の頭で考え、自分の意志で行動することが自立している人の特徴です。教育を親からの負託と考えれば、こうした自立した人を育てることが教育の目的であり、その実践もそれに沿うものでなければならないと思います。

 ところが、現状は違っているようです。依存型の人をつくる教育が横行しているように感じます。たとえば、分かり易くまとめた穴埋め式のプリントを使った授業をしばしば目にしますが、確かに熱心で良い先生ですし、生徒も流れに従って穴を知識で埋めて行けばいいので勉強が楽になります。しかし、生徒たちは、その先生に依存することになり、自ら考えるという、自立にとって一番大事な視点がすっぽり抜け落ちる危険もあります。

 もちろん、自分の頭で考えなさい、自分の意志で行動しなさいと指示するだけであれば、それは放任教育でしかなく、決して自立を目指した教育とは言えないと思います。

 自分の頭で考えるには、その前提として、頭の使い方や考え方が身についていなければならないし、自分の意志で行動するするには、マナーや他人への思いやりが身についていなければならない。つまり、自立を目的にする教育を行うためには、日常の指導の中に、頭の使い方や考え方や社会性を身につけさせる指導がなければならないと思います。

 もちろん、学校教育だけでそのすべてを担うことは不可能です。家庭教育やその他の教育機関との連携が必要になります。自分の頭で考え、自分の意志で行動する、自立した子供を育てるために、シードは微力ながらも貢献したいと考えています。

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