子供の成長は大人の関わり方次第

投稿日 : 2015年11月11日, カテゴリー : 塾長のBLOG

子供の成長に驚かされた経験は親であれば誰しもある。特に生まれてから4~5歳までは、わが子の天才ぶりを自慢する親バカは洋の東西を問わず見受けられる。この時期に子供が大きく成長するのは、もちろん生来的に成長が約束されている面がかなり大きいと思うが、ただそれだけではない。親を含む周りの大人の関わり方が子供の成長にとって理にかなっているからでもある。つまり、人間が大きく伸びる時というのは、好奇心を持って、自分の頭を使って考え、自分の意思で行動する時であるが、周りの大人たちは幼児がそのような動きをするように導いたり、支えたりしており、少なくとも否定するような関わり方はしていない。

その理にかなっていることを幼児に対する考え方と接し方に分けて見てみよう。

考え方として、この時期の大人の思いが、何かを教育するとか、何かを身に付けさせるとかではなく、在るものを引き出す、出てくるものを伸ばそうとする考え方、つまり子供の無限の可能性を信じる考え方になっている。

接し方として、子供に対する愛情を全身で表現し、子供に忍耐強く付き合い、子供のすべてを受け入れるという全人格的な接し方をしている。

もし、その子供たちが大人になって、親たちが忍耐強く、愛情を持って接してくれたことを知れば誰でも感謝することだろう。

ところがそれ以後の、特に小学校高学年から中学校、高校にかけての、親や先生の関わり方には問題があることが多い。

端的に言えば、管理と放任である。管理とは子供をあるべきこと、するべきことの中に閉じ込めて指導することであり、放任とは管理をあきらめた後や子供に無関心な場合に現れる成り行き任せの行動である。どちらも、子供たちをひどく傷つけ、伸びる芽を摘み取る。

もう少し具体的に考えよう。まず管理であるが、育てる側に理想や目標があり、それに沿って行われているのであればそれはそれで一つの形だとは思う。しかし多くの場合、育てる側にその準備はなく、都合や思い込みで子供たちを枠にはめようとする。それも一貫していればいいが、その日の気分や都合で管理されては能力開花どころではなく、精神的に不安定な子供に育ってしまう。放任も形は違うが管理と同じことである。

それではどうすればいいのか。幼児に対する考え方と接し方を思い出すべきである。子供の能力を引き出し、そして伸ばす。子供の長所を一つでも多く見つけてあげて、それを認め支持して信頼することが親を含めた周りの大人がするべきことである。

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