勉強をする目的

投稿日 : 2013年04月01日, カテゴリー : 塾長のBLOG

勉強する目的は「頭脳が持っている潜在能力を引き出すことによって、問題の発見―解決を容易にし、より良き人生を送る力を身につけること」にあります。簡潔に表現すれば、「自立した人間になること」が勉強をする目的です。いろいろな考え方があるとは思いますが、私はこの考え方で多くの塾生を指導してきました。

この立場から考えると、塾や学校は、勉強を教える側は「正しい頭の使い方を教える」、勉強を学ぶ側は「正しい頭の使い方を学ぶ」という関係を実践する場ということになります。したがって、私たち教える側は二つのことをいつも確認しなければなりません。一つは子供たちに勉強をする目的を分かりやすく伝え続けること、二つ目は頭脳の潜在能力を引き出す教え方とは何なのかを常に自問自答し、実践し続けるということです。

ただし、一つ目の勉強の目的を子供たちに伝えるときは注意しなければなりません。それは本当のことを言っても子供には分ってもらえないということです。そんな難しいことよりも今勉強していることの意味と楽しさが大切なのです。だから、教える側は楽しい勉強をさせながら、結果として頭の使い方を学ばせなければなりません。もちろん、今分からないことでも将来分かってほしいことは言っておかなければならないので、勉強する真の目的は常に語る必要があります。

二つ目の頭脳の潜在的な能力を引き出す教え方とは端的に言えば頭を正しく使わせる指導ということになります。正しく頭を使うことが習慣になるまで指導する覚悟が必要になります。

教育の現場でよく見られる光景ですが、問題を与え、それが解けないとすぐにその解き方と答えを教える指導者がいますが、それでは正しい頭の使い方を学ぶことはできませんし、自分で解けた感動がないので再び自分で解こうとするエネルギーが湧いてきません。こういう指導は子供たちから自分で考える習慣を奪い、ひたすら覚える勉強に終始し、「覚えているから出来る」子供たちを作り上げ、高校生ぐらいになると情報量の多さからギブアップする子供たちを大量生産してしまいます。

シードでは次の①~④を念頭に置きながら頭の使い方を教える技術を磨いて行こうと思います。

勉強の手順は①情報の処理②処理した情報を頭に入れる③頭に入れた情報を取り出す④それを使って問題を解くということになると思います。①は分類、抽象化、原因結果などの論理を使ってまとめる段階です。このまとめ方がうまく行くと②③は苦労せずにできます。したがって、①が勉強のポイントになります。シードではノート作りの過程を通して、頭の使い方を教えて行きます。④は論理を使って分析・統合をします。分析そのものが問題の解答になっているものもあれば、次の段階の統合をしなければならない解答もあります。公式の使用などは統合の段階ですが、子供たちが弱いのは分析です。シードでは図や表を使って、分析能力を高めていきます。

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