自分の頭を使う

投稿日 : 2012年03月02日, カテゴリー : 塾長のBLOG

最近、強く感じることがあります。それは日本人が頭を使わなくなったということです。その原因は二つあると思います。一つは日常生活のほとんどにシステムがあり、レールがしかれているので、問題が発生しない限り頭を使う必要がないから。二つは、情報収集と処理の仕方が分からずに、一部の人の意見を鵜呑みにする傾向にあるから。

最初の原因について考えてみましょう。

私たちは毎日決まったことを決められたとおりする生活に慣れ過ぎています。確かにそういう生活はたいへん楽で便利ですが、何もおもしろくないし、幸せになった実感もありません。それはなぜかというと我々から考える楽しみや考えて行動する喜びを奪っているからです。人の幸せは自分の頭を使って問題解決行動をとり、それが達成された時に感じるものです。だから、現代の日本のこの状況は便利ではあるが幸せになることを阻む要素に満ち溢れていると考えたほうが良いと思います。

次に第二の原因について考えてみましょう。

1985年にマイクロソフトがwindowsを世に送り出してから、世の中は情報化社会に一気に突入しました。情報があふれ、何でも知ることができる世の中になりました。たとえば、大学のレポート提出で、今問題になっているのが、ネットで調べたものをコピー&ペースト(コピペ)して提出する大学生が続出していることです。つまり、自分で考えなくても、インターネットを検索すれば、知識だけではなく考え方までも情報として取りに行けます。それは何を意味しているかと言えば、一部の人の考えや意見が容易に多数の人の考えや意見になるということです。

それではどうすれば、こういう状況を打破できるでしょうか。結論を言えば、「自分の頭を使う」ことです。自分の頭を徹底的に使い、自分の判断で行動するという人間本来の形を取り戻すことです。

自分の頭を使うにはまず問題を発見しなければなりません。理想(目標)と現状とのギャップを問題といいます。したがって理想や目標のない人は問題が発見できないということになります。このことから頭を使うための第一歩は自分の生き方に理想や目標を持つことです。大きくはライフプラン(人生設計)を作成し、生き方の指針作りをしましょう。

次に問題を解決します。しかし、答えは一つではありません。あなたなりの答えで十分です。あなたが考えて結論を出したという点に意味があるのであって、答えそのものにあまり比重を置く必要はありません。思考力を磨いていけば、いずれベスト解を出せるようになるからです。

最後は解決行動です。解決行動の基本は「すぐやる。必ずやる。最後までやる。」です。

 

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