苦悩する現代の日本人(2)

投稿日 : 2011年02月18日, カテゴリー : 塾長のBLOG

前回は現代の日本人が苦悩している原因を書きました。つまり肥大化した自己の要求に現実が対応できなくなっていることがその原因になっていることを書きました。今回はそういう現状をどうしたら打破できるのかを考えてみたいと思います。
二つの面から考えることができます。一つは肥大化した自我を本来の形に戻す面、もう一つは現実を本来の形に戻す面です。
1. 自我を本来の形に戻す面
私たちは外界からの刺激を認識する場合、あるがままに認識するのではなく、自分のフィルターや枠組みを通して認識します。
たとえば、自分を取り巻く環境の中に様々な音が存在していても我々はそのすべてを聞き分けるのではなく自分に必要とする音だけを聞いたり、見える物でも焦点が合っている物しか見なかったりします。人間の五感はこのようにある意味、独善的なので、自分の枠組み(自我意識)が強い人は自分の見方や考え方が正しいことを前提としがちで、どうしても人と対立してしまいます。それが苦悩する根本の原因になっています。
そこで、自分の枠組みを弱めれば人との関係性が良くなります。そのためには、相手との関係性を重視し、うまく折り合おうと考えることと常に相手の立場で考える習慣をつけることです。
ちなみに、禅における修行では自我を徹底的に根絶することを目標にします。その結果対立概念がなくなり、あるがままの生活ができるようになるのです。

2. 現実を本来の形に戻す面
現実というのは自分の身の回りという意味です。ここを本来の形に戻すということはどういうことでしょうか。
それは人間が幸せに生活できるレベルまで戻るということです。
今の時代一見よさそうに見えるものの中に、実は幸せな生活に害を及ぼしているものがたくさんあります。たとえば、一家団らんを失わせた家の作りや自分の孤独な時間を奪った携帯電話(異論はありますが)などなど。
人間は自分の頭を使って考えたり行動したりする時が一番幸せです。人や物に使われ、主体性がなくなったときに苦悩が始まります。
だから、自分や家族が自らの頭で考える時間と行動を奪ってしまった物や仕組みを今一度見直し、シンプルライフを取り戻すことが大切になります。
以上、二つの面から今一度自分と自分を取り巻く環境を見直すことをお勧めします。

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